SUZURIやUTmeのプリントを行っているのはoriginalprint.jpを運営しているプリント工場でもあるイメージマジックさん。
そのイメージマジックさんのサイトに「入稿データ作成上のご注意」として記載されている文章に以下の様なものがあります。
プリントしたくない背景画像は丁寧に除去を
写真やイラストなど入稿する画像やデータに背景がついている場合は背景もプリントされてしまいます。不要なデータは必ず除去してからご入稿ください。
また画像編集ソフトでデータ作成をする場合、自動選択ツールで背景画像を選択して除去すると、背景の選択が充分ではなく背景画像データが残ってしまうことがあります。 またきれいに除去したつもりでもアンチエイリアスがかかっていて半透明部分が残ることがあります。
わずかでも濃度が0%ではないデータ(ほぼ透明だったとしても)があると白の下地がついてしまい、ご希望の仕上がりにならない可能性がありますので、背景は丁寧に細かく除去してください。
SUZURIのプリントに不満があるクリエイターが多いってホント?
確かにその様な声が多いのはSNSを見る限り事実だと思います。
ただ、これは本当にSUZURIが悪いのでしょうか?
それともプリントを請け負っている業者が悪いのでしょうか?
長年オリジナルプリントに携わる者として意見を言わせていただくとすれば
SUZURIのプリントが良くないのはSUZURIでも工場のせいでもなく、クリエイターさんが悪い訳でもありません。
クリエイターさんがアップロードしたデータ(画像)に原因がある事がほとんどです。
先日、妻がSUZURIで応援しているクリエイターさんの商品を購入
届いた商品を見せてもらいました。
TOMSのトートバッグにインクジェットでデザインがプリントされた商品。
案の定、決して良いと言える仕上がりではありませんでした。
具体的な不良点としては、濃い生地用のインクジェットプリントの下地ホワイトプリントがデザインから大幅にはみ出していました。
「下地ホワイトプリントがデザインから大幅にはみ出して」
↑
この現象がまさに冒頭に記した内容です。
SUZURIや工場さんが手を抜いたから生じた問題ではなく、
クリエイターさんがアップした画像データ自体に白いデータが残っていた
事が原因で白が印刷されたのです。
はみ出している訳ではないのです。
データ内のデザインのフチに白があるので、フチに白が印刷されたのです。
クリエイターがアップしたデータに問題があるのです。
SUZURIも工場も何も悪くありません。
なので、当たり前ですが
この現象をSUZURIにクレームしても対応してもらえません。
返金も作り直しもしてもらえません。
クリエイターのファンはクリエイターの為なら多少の事は許してくれます。
多少印刷が粗くてもクリエイターの為になるならと、文句を言わないでくれます。
でもクリエイターの方はきっとそんな我慢をさせたくて商品を売っている訳ではないはず、、、
SUZURIはとても良いサービス、工場さんもとても良い工場
である事は間違いありません。
でも、データが雑であれば、商品の仕上がりは納得のいかないものになるでしょう。
クリエイターさんは芸術家であり、データ処理のプロではない
素晴らしいデザインやイラストを描くクリエイターさん。
画期的なサービスを生み出すGMOやプリント工場さん。
この2つが組み合わされば本来はとても良い商品が世の中に生み出されます。
ただ納得のいく商品を作る為には正しいデータ処理が必須です。
現時点でSUZURIにデータ処理を請け負ってくれるサービスはありません。
クリエイターさん自身がデータ処理を学んで正しいデータをアップロードするしかありません。
残念な商品にならない為に出来る事
必ず販売前にはクリエイター自身で商品をSUZURI上で購入して仕上がりを確認してください。
お金に余裕がなければ、カラー本体の商品(Tシャツやトート等)はホワイトやナチュラルのカラーのみにした方が懸命だと思います。
クリエイターさんの作品がクリエイターさんの思い描く形でファンの方に届くことを願っています。