ガーメントプリンターやDTFプリントでは、白色以外のウェアにもフルカラーでデザインをプリントする事が可能です。

シルクスクリーンプリントでは表現出来ないグラデーションや多色表現が気軽に出来る様になった事でオリジナルプリントの表現の幅は大きく広がりました。

しかし、白色以外のウェアにフルカラープリントを行う際のデータにおいて「透過」をどう扱うかで仕上がりに大きな差が生まれまる事を知っておくべき必要があります。

濃色生地上で「透過」は危険!

白以外の生地へ「フルカラープリント」を行う場合、画像に「透過」や「透かし」があってもその表現が出来ません。

白以外の生地への「フルカラープリント」は普通に印刷を行ってもデザインがほとんど見えなくなってしまいますので

(家庭用プリンターで黒い紙に印刷してもデザインが見えなくなる事と同じ現象です)

デザインを配置する部分だけに予め白をプリントして、その上からフルカラープリントを行う事でデザインが見える状態になります。

その為「透過」や「透かし」部分は、生地色が透けるのではなく、白背景が透ける事となり、お客様の作りたいイメージと異なるものとなってしまいます。

今回のデザインを白生地以外へプリント表現する為には

・デザインのフチにある透けてるニュアンス部分を完全になくしたデザインへ変更

または

・生地色をホワイトのみに変更

が必要となります。

このデータを濃色生地にプリントしたい場合

青い部分のフチが水彩画のように薄く(透過)なっています。

白生地では何の問題もありませんが、濃色生地の場合はこの透過のされた表現の裏にも白インクが入っているので、以下の様な仕上がりになってしまいます。

これは望んだ表現ではないはずです。

では透過を含んだ部分を除外してみます。

これも望んだ表現ではないはずです。

この様なデザインを濃色上で表現する方法も0ではないのですが、簡単ではありません。

したがってこの様な透過を含むデザインを濃色Tシャツにフルカラープリントで行いたい場合は、白生地にするのがベストです。